(1)特定非営利活動法人・はしまの未来を築く会主催『羽島市歴史講演会』
寺子屋はしま
「羽島市誕生の歴史と経緯」(講演スライド)
 
2014.09.17-.羽島市商工会議所理事・清水政男氏
  

26.09.17清水政男講演原稿・羽島市の合併

背景及び地理的・経済的条件

1 木曽川、長良川に挟まれ行政の能率的な遂行が阻まれる地理的要因がな

かった。

2 竹鼻町を中心とした経済圏が古くから成立していた。

3 10ケ町村は、水場地帯にあって人情・風俗・習慣に同一性があった。

4 経済活動の相互依存度が強かった。

5 竹鼻線を中心とした交通圏が形成されていた。

6 共同社会としての意義を涵養する状況下にあった。

社会的条件

1 28年6月に10ケ町村は、町村会を発足させ、月1回の定例会を開催

していた。

2 国民健康保険組合連合会を発足させ、総合病院の建設計画をできていた。

3 都市計画地域の指定を受け、濃尾大橋の完成を控えて幹線道路の計画の打ち合わせをしていた。

合併の経過

1 関係町村の10ケ町村は、1行政単位としての最適な条件に恵まれていたため、本格的な話が出てから、数か月で合併ができた。

2 昭和28年12月「町村合併促進法」の説明会が行われ、29年1月には「県の合併試案」審議会が、10ケ町村の長及び議員を参集し行われた。

3 昭和29年2月には、他の合併市町を視察した。

4 昭和29年3月には、合併促進協議会委員を選出し、合併の下準備を行った。

5 昭和29年3月15日に竹鼻第一小学校(現竹鼻小学校)にて、関係町村の議会が開催され、合併計画が議決された。

@  町村合併について

A  議員の任期及び定数について

B  新市建設計画について

C  財産処分について

D  警察の管轄区域について

6 昭和29年4月1日を期して、羽島市が誕生した。

合併時の状況

人口 39,033人  世帯数 7,147世帯  

昭和28年合併時10ケ町村予算合計(一般会計127,000千円)

昭和29年羽島市一般会計予算 約147,000千円

 

昭和38年12月状況

人口 44,502人  世帯数8,506世帯

(昭和38年1カ年 出生794人、死亡316人

          転入3,175人 転出2,442人)

昭和38年羽島市一般会計予算 約476,000千円

 

羽島郡(明治30年4月1日に郡村編成)

柳津村(柳津町)、上葉栗村八剣村(岐南町)笠松町、下葉栗村、川島村(川島町)、中屋村(旧各務原市)、10カ町村羽島市

羽島市の地名

明治30年4月1日郡村編成法に基づいて、葉栗・中島の2郡が合併した際、葉栗の羽、中島の島をとって、羽島郡としたのを、合併したときに羽島市とした。

   葉栗の名称は古く「正倉院文書」天平6年(735年)尾張国正税帳に記載ある。

   中島の名称も古く、川中の島というち地形的なものと、豪族中島氏の名前(天平6年(735年)が此の国正税帳に記載ある。

三位一体改革

1 国庫補助金・負担金を削減

2 地方への税源移譲

3 地方交付税の見直し(削減)

国が地方をコントロール

1 機関委任事務  2 個別法  3 財政

地方分権一括法にて国と地方を「上・下」の関係から「対等・協力」への転換を図った。

   個別法では、国の許認可、承認、事前協議などが存在し、行政統制は

   ルール化されていない。財政においても、国庫補助金、負担金、起債等の統制にて自由裁量は難しい状況である。

羽島市の移り変わり

年代

年号

事  項

その他

1871

明治

岐阜県誕生

学制ができ学校が開校(市内19か所)

寺等を活用

1892

25

濃尾地震で甚大な被害

1893

26

乗合馬車が開業(竹ヶ鼻〜木曽川)

1894

27

日清戦争勃発

1897

30

羽島郡誕生

郡村編成法

1899

33

竹ヶ鼻機業(織物)組合が発足組合員

147名

1900

34

木曽・長良・揖斐川の3川分流が完成

1904

38

日露戦争勃発

1910

44

竹ヶ鼻に電灯が点灯

北部は大正7年頃、南部は大正8年頃)

1914

大正

 3

第1次世界大戦

1921

10

羽島高等女学校開校(羽島高校)

竹ヶ鼻電気鉄道が開通(竹ヶ鼻〜西笠松)

1929

昭和

 4

竹ヶ鼻電気鉄道が延長(竹ヶ鼻〜大須)

1937

12

南濃大橋完成

1941

16

学校の名称が「国民学校」に改称

太平洋戦争勃発

1943

18

竹ヶ鼻電気鉄道が名古屋鉄道に合併

1945

20

終戦

1947

22

「国民学校」が小学校、中学校が開校

1954

29

羽島市が誕生

1955

30

羽島市民病院が開院

1956

31

濃尾大橋完成

1957

32

中央小学校が開校

1958

33

毛織会館が完成

1959

34

羽島市役所が完成

伊勢湾台風

1963

38

羽島大橋が完成

1964

39

東海道新幹線岐阜羽島駅開業

東京オリンピック

1972

47

塵介処理場と市民プール完成

人口が5万人を超える

1976

52

9・12豪雨災害

1983

59

岐阜羽島ICが共用開始

1989

平成

 1

元号が平成